「ピュア茨城」では水について注目しています。 米作りにおいて水の重要性はもちろんですが、全体の約「80」%が水分である日本酒においても、その役割は非常に重要です。
酒造りに使用される水を「酒造用水又は仕込み水」と呼び、酒造りにおける水質の有害成分としては、日本酒の色を褐色化し、香味に悪影響を与える「鉄」や、着色物質の生成反応を促進する「マンガン」、他に重金属類、アンモニア、亜硝酸、有機物、細菌、野生酵母などが挙げられます。有効成分としては、麹菌や酵母の増殖及び酵母の醗酵に役立つ成分「カリウム」「リン」「マグネシウム」などが挙げられます。 硬水とはカリウム、カルシウム、 マグネシウムなどを多量に含む硬度の高い水の事を言い、骨太の酒質となります。軟水とは、カルシウム、 マグネシウム、塩類の含量の少ない水で、できる酒質は軽くきれいな酒となります。
日本は島国で雨が多いことから、良水が豊富に湧く地域が多く、その地域には必ず多くの酒蔵が存在しています。ここ茨城も例外ではなく、大小さまざまな河川があり、源流の違いからそれぞれ異なった水質の水が仕込み水として使用されています。原料米、製造方法等の違いによる酒質の違いがありますが、使用する水によっても個性の違いが大きく現れます。
今回「ピュア茨城」の中で、仕込み水の水系を大きく5つに分けてみました。
福島県の八溝山麓に源を発し、八溝・阿武隈山地間(大子町・山方町・常陸太田市)を流れ日立市で太平洋にそそぐ久慈川流域の水系です。
久慈川水系
(茨城北部)
栃木県の那須岳に源を発し栃木県の北東部を流れ、八溝山地を横断し水戸市を流れ、ひたちなか市と大洗町の間で太平洋にそそぐ那珂川流域の水系です。
那珂川水系
(茨城中部)
筑波山を中心とした笠間・岩瀬盆地以南の八溝山地南端部を源とする水系で、笠間市・岩瀬町・真壁町・つくば市・石岡市等が含まれます。
筑波山水系
(茨城県中南部)
栃木県の鬼怒沼山の東斜面に源を発し栃木県の中央部を南に縦貫し結城市や石下町を通り水海道市の南部で利根川にそそぐ鬼怒川流域の水系です。
鬼怒川水系
(茨城西部)
群馬県の丹後山と平岳付近に源を発し関東平野を南流し茨城・埼玉・千葉県の境界をなし、古河市・境町・岩井市・取手市を流れ波崎町・銚子市の間で太平洋にそそぐ利根川流域の水系です。
利根川水系
(茨城県最南部)
鬼怒川は利根川の支流でありますが、茨城県内では鬼怒川の占有率が高いという事が有り、あえて別にしてみました。又、この分類の仕方は酒造組合で分類した事であり、学問的には異論が有るかもしれませんがご容赦ください。 各々の水系の源には必ず山が存在しております。「ピュア茨城」では、お酒の楽しみ方のひとつに仕込み水の源流を訪ねたり、流域の環境美化運動等“水”にまつわるさまざまな展開を考えております。“水”も酒のつまみにしていきませんか?
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